築地ワンダーランド

世界に類のない、
魚食文化のワンダーランド“築地”


 中央卸売市場、というより築地と言ったほうが判りやすい。そこで育まれ醸されてきたものは、日本の魚食文化の神髄、である。
 しかし世界一のフィッシュマーケットはこれまで、立ち入り禁止のエリアも多く、その真の姿をまのあたりにすることは不可能だった。
 そこへ持ち上がってきたのが、移転問題。それを契機に築地の真の姿を記録として後世に残そうと、一年以上に渡りカメラが入り、ドキュメンタリー映画『築地ワンダーランド』が制作された。
 監督は新進気鋭の遠藤尚太郎。このホームページを主宰している『面白かんべェ上州弁』シリーズの著者・遠藤隆也とは叔父・甥の関係になる。
 移転問題の延期も含め、それはさておくとして、映画にはさまざまな形で魚とかかわる築地で働く人々が登場してくる。生き生きと働く姿が美しい映像となって、切り取られていく。江戸時代にはじまる日本橋魚河岸から築地に移って80年。その歴史は隣接する銀座を美食都市TOKYOを代表する街に育てた。
 また、ここには名だたる名店の料理人から、文化人、評論家など食に関わる人々が集まっており、映画ではそうした人々総勢150名の方たちにインタビューをこころみている。

 なお同映画の先行上映は ●  10月1日(土)・築地東劇 ●  10月15日(土)より全国ロードショー