面白かんべエ上州弁

面白かんべェ上州弁


「行くベー」「行ぐべー」「行ぐんべー」など、子供時代、日常的に使っていた「ベーベー言葉」を皮切りに、主に記憶に残っている方言を中心に書き進めた上州弁エッセイ集の第一冊目。子供時代に使っていた方言を多く取り上げているので、必然的に50年代の上州の風俗や時代の匂いといったものが色濃く反映されている。
従って「エーッ、これが上州弁なの、標準語だと思ってた。でも、懐かしさがこみあげてきた。」などと書かれた数多くの愛読者カードをいただいた。
結果として判ってきたことは、上州人にとって上州弁は、極めて方言意識の薄い言葉だということ。
しかし方言意識は薄くとも、あらためて上州の言葉に耳を澄ませば、ぬぐいがたい郷愁の念に駆られてくる——。この意外な発見が、本書の最大の魅力と言って、いいのかもしれない。

遠藤隆也 著 ISBN978-4-9907487-0-8 四六判/並製/本文288頁 /定価1543円(本体1,429円)/2017年6月18日 第三版(増補)一刷


面白かんべェ上州弁 目次

「ベーベー言葉」の三段活用         
ケール
イガネー
ナカラ
カ変の変
シンネー
〜カンベー
デッケー
チ・ガチ
針メド・ケツメド
イギバ
ナンナンダガナ
ワリンネーorワリーネー
マッサカ・マアッサカ
イゴク
ドドメ
クキ
ホキル
テングルマ
カンペ
波にあふのす逢へる君かも
ブッチャルとウッチャル
サンとヤン
チッケンワイ
タテル
ミタク
ゲーロッパ
バイorベー
シマイにスベー
シント
オシコクル
イガッセ
〜ニィ
ダイネ節
ホンナゲルとホリキナゲル
フルシキ
フリー
ウンマイ
ホントキン
ネー湯
コセール
ペケ
アブラゲズシ
ボッコス
アシタナサ
アスコ
ヘール
シジツ
ガメル
ナゼル
ヒョウジンゴと共通語1
ヒョウジンゴと共通語2
ガショウキ
ヨイジャナイ
アブト
カクナス
カンマス
オーイィ
格助詞アレコレ
続ガショウキ
アクセントによる使い分け
モシキ
トッコ
ビヤ
クンナイ
ジンバラ
ミットガナイ
シンショウガン
シンネツ
オコサマ
クネ
オッパナス
コンギ
カクネル
アンピン
ジャンボン
ドックム
ヌルマッタイムル・ムッタイ        
ソラッコト
シマナイ
オッペス
ビショッタナイ
ヒモとヒボ
ヘッチャラ
〜ズラーネー
メンタマ
イッコクモン
カタチンバ
ヒッチャバク
ミシミル
ヨバウ・ヨバル
ゼネ
ハギル
七デンボ草履ッ切ラシ
メッケルとミッケル
イッチャン
コク
イグサ文句・イマンタラ
オヤゲネー
オミオツケ
ゲゲゲの上州弁
ウデルとシャケ
ヒとシ
コレチンベー
オテノコボー
カタス
ケナリー
クッチャベル
オトーカ
オサンカラ
心のヘッタ
ムグッタイ
オッカカル
ウンマケル
ケブイ
モウセン
センダッテとコナイダ
激しい「ン」化現象
リャーシャーキャー
ヤッパシ
終助詞ノ、ナ、デ、ド、イ