続面白かんべェ上州弁

続面白かんべェ上州弁


正編に引き続き、50年代盛んに使われていた上州弁を中心に、残されている資料なども参考にして、言葉の分析を進めている。
不思議なのは、虫の名やセミの「聞きなし」などにも、地域によってさまざまな言い方があるということ。
例えば「ツクツクホウシ」の上州弁は」オーシンヅク」が主流だが、その聞きなしは共通語の「オーシーツクツク、オーシーツクツク、オーシー、オーシー、ジー」に対し、上州の赤城山地区では後半を「ツクイッショウ、ツクイッショウ、ジー」と聞きなしており、「ツクイッショウ」は「搗く一升」を意味しており、この繰り返しの頻度により、多いほど豊作になると言い伝えられている——。棚田による米作りに苦労している、赤城地区らしい“聞きなし”だと言えないだろうか。


遠藤隆也 著  ISBN4-9900966-1-4 四六判/並製/本文256頁 /定価1543円(本体1,429円)/2002年6月29日 初版第一刷


続面白かんべェ上州弁 目次

イチンチシャンガラ               
ホマチ 
電気ムシ 
虫の名アレコレ 
カテロイ 
オッピロゲル 
イケルとイッケル 
春の七草 
オンマカス 
オヤマ祝い 
地名の転訛アレコレ 
ツベタイ 
ハシンとハソン 
チンカラモン 
ナラバッテル 
アチャ 
ダガン節対ダニィ節 
〜ミ 
ハッコ 
イキナシ 
ヤム 
リー 
アッテコトモネー 
ニコミとオッキリコミ
センミッツァン 
ジューク 
イとエの交替 
シタケッ風 
ハシッケー 
ネコマツヤ 
スットコドッコイとチョチョラ 
ガナル                   
ソウデ 
雨ン夜の便所のオバケ 
ナスとナル 
オーシンヅク 
カマギッチョ 
ガンス 
チガカッタ 
〜しやさンな 
イスカ 
デバート 
アンケラコンケラ 
ワリカシ 
ショーィタキバ 
テーンデ 
サンマサワガセ 
ショーシィ 
マンカラ 
セア(ヤ)ネー 
デージ&ダェジ 
ミシテ 
イガー 
イキレブリ 
ウムス・ウムレル 
イニキリ 
オテンタラ 
テンゴー 
ズデー 
コンタ&ニシ 
イカラッペ 
オンベカツギ 
こそあど言葉の転訛
カザル 
オトモリ 
ヤンメ
オッカナイとコワイ 
ベロ、ベラ、ヘラ 
ガイロッパタキ 
フンゴクリ・チンカン・ジテコ
この馬鹿三寸がァ 
セッコ 
オッツクベ 
ハバッタイ 
トットク 
ニゴミ
ミチョウ 
オバー昔を語って聞かせらっしゃい 
サンザッパラ
ヒワルサ
ヒトッツラ餅 
ハラッピリ 
イッチクタッチク 
セッチョウ 
ソンブリ 
ツッカケワンナ 
デスッパギ 
シンナリジョーブ 
コンコロモチ 
ショッペナシ 
ホントカイネ 
オオフウ
ダラニ・ダラッペシ